着付け技能士試験1級実技受けてきました!既に受けた皆様、いかがでしたでしょうか?まい吉は全力使い果たし、ちょっと休憩中です。     英語ブログLet\'s put on kimono!のお引越し完了しました。

振袖の話

訪日外国人に「What is furisode? (振袖って何?)」聞かれたらどのように答えますか?

着付けを体験しに来る方の中にはまれに詳しい方もいらっしゃいますが、

ほとんどの方は知りません。

ではどのように説明したら良いのでしょうか?

まずは手短にわかりやすく

以下は一例です。

振袖は未婚女性の第一礼装です。優雅に揺れる長い袖と総絵羽模様で豪華な装飾を施した美しい着物です。

多くの二十歳を迎える前後の女性が成人を迎える年の晴れの日に着ます。各地でセレモニーが開催され、それに出席するために着付け師や美容師の手を借りて振袖を着ます。その他では友人・縁者の結婚式や披露宴、袴と合わせて卒業式にも着ます。


これだけでは味気ないので、

その時の状況や自分が特に伝えたいことを加えます。

ご自分の経験をお話しされるのは良いですね。

質問がバンバン来る時もあります。

 

 

着付け体験中なら

その振袖の柄、刺繍、金彩の説明、

または着付方法の説明もできますね。

現代では柄も様々ですが、古典柄にはいろいろな意味があります。

例えば・・・

牡丹:百花の王、富貴。満ち足りて幸福で。

鶴:長寿。仲睦まじい夫婦に。

手毬:すべて丸く収まる。魔除け。

松竹梅:松竹の常緑樹→永久不変。苦難に耐えてやがて花咲く梅。

青海波:穏やかな波のように平穏な暮らし。

雪輪:豊作。溶けて水になり田畑が潤う。

蝶:劇的な変容が不死不滅の象徴。

菖蒲:魔除け。真っ直ぐで鋭く剣のような葉から。

籠目:魔除け。網目の陰陽から。

などなど。

振袖柄

総括すると、

「ここまでよく育ってくれた、これからも健康で幸せに暮らせますように。」と言う願いが込められています。

 

成人式になぜ振袖を着るのか

振袖は晴れ着だからです。

七五三も十三参りにも晴れ着を着ますね。すべて通過儀礼です。

成人式も同じです。

花嫁衣装と同様に一生に一度(?)と言う考え方もあるでしょう。

この時にしか着れない。この時にこそ着て欲しい。

実際、振袖の美しさが一番発揮される年代だと思います。

自論です。

 

もちろん体験だと既婚の方とかもいらっしゃいます。

その時は「演歌歌手や伝統芸能者は衣装として着ます^^」と言います。

 

 

どこで買えますか?

こちらも重要です。

外国人観光客がお土産で買うのでしたら古着屋さんが良いでしょう。

タイミング良く蚤の市(フリ-マーケット)が開かれていたら、

ぜひご案内しましょう。

現物見られますし、値切れます。

着物の状態にもよりますが、帯と振袖で結構お安く手に入るでしょう。

臭いとか、穴とか、黄ばみや染みとか良く見てくださいね。

着方を知らなくても”キモノロ-ブ”としてはおったり、

インテリアとして飾ったりもできます。

 

既製品のインクジェットプリント物もありますが、

それでも新品の正絹は安くても18万円以上していました(2017年)。

刺繍や金彩があると値が上がります。

問屋さんの在庫品ならもっと安くなりますが。

 

 

歴史的背景

袖の長い振りのある着物、いわゆる振袖が流行り、多くの未婚女性が着るようになったのは江戸中期からと言われています。

江戸中期は天下泰平、元禄文化真っ盛りの頃です。

当時のファッションリーダーだった歌舞伎役者?花魁?芸者?が着始めたという説もちらっと聞いたことがあります。

それを大店の娘や裕福な町娘がマネして着ていたとか。

ちょっと前のアムラーさんのようですね。

 

歴史の話は必ず「・・・と言われています。」を付け加えます。

実際見たわけでもなく諸説ありますからね。

過去の話は「今で言うと・・・。」のように現代で似たような事象を引用すると良いです。

○○時代の話は「あなたの国では○○のころです。」と対比させると分かりやすいです。

 

 

 

振袖に関する話や言葉

振袖に関する話は悲しいお話が多いですよね。

1657年に起きた明暦の大火。ガイドさんならご存知な方も多いはず。

振袖火事とも言います。

所はお江戸。からっ風が吹き乾燥した時期でした。少年に恋い焦がれた少女がその思いを遂げられず病気で亡くなり、慕うあまり仕立てた少年の着物と同じ柄の振袖は他の少女の元に。その少女もそのまた次の少女も同じように亡くなりました。その少女達の供養でその振袖をお寺でお焚き上げしていたところ、突風で天高く舞い上がり、あっという間にその寺の本堂に火が移り、さらに江戸の町に延焼し近代まれに見る大火災になった。多くの犠牲を払ったが、後に現代につながる復興を遂げた。

*ちょっと唐突感もありますが下線部は重要です。必ずポジティブに終わらせます。

と言う話です。

もちろん、大人の事情でフェイクな部分も多分にあるでしょう。

しかし、振袖にはいつの世にも特別な思いがあるということですね。

 

【袖を振る】別れを惜しんだり、愛情を示す仕草

また、袖を振って周囲の空気を動かすことが神様のパワーを呼び寄せることになるそうです。

神道の神様はそこら中にいらっしゃいますからね。八百万の神!

そのパワーを借りて恋愛成就。いいですね!

現代でも通用しますね!

独身男性が恋文を意中の娘の振袖にそっと入れることもあったそうです。

落っこちないのかなー?

特に良家の若い娘が良縁に恵まれるように着ていたようです。

昔の振袖は勝負服?

 

【袖にする】親しい異性を冷淡にあしらう。袖みたいに邪魔になるから。

「袖にする。」の語源は定かではないそうです。

交際中の二人が「振った。」「振られた。」

というのもここから来ているのでしょうか。

推論です。

 

 

おまけ。最近の振袖事情

成人式では一時期の派手に盛る傾向はほぼ無くなり、

古典回帰にあると聞きました。

さて、来年はどうでしょう。

楽しみです。

また、振袖を買うか買わないかですが、

一生に一度くらいしか着ないからレンタルで済ませる人、

一生に一度だからこそお誂えする人、

ママが着た振袖を小物だけ取り換えて着る人。

最近の傾向としては、そのような「ママ振り」派が増えているそうです。

 

やっぱり、若い女性の振袖姿は魅力的です。カワイイです。

帯結びも高めにし、キュッとしまった腰つきは若々しい美しさがあります。

成人式だけとは言わず、若いうちにたくさん着てほしいです。

 

いかがでしたでしょうか。

説明をしているうちにその方が何に興味持っているか分かってきます。

そこから掘り下げて話をつなげていくと良いです。

以上、振袖についてでした。

 

振袖美人

https://blog.maikichikimono.com/en/furisode-story/

 

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